今日は郷の音ホール2F展示室で行われた秘密保護法の講演会に参加しました。
弁士は羽柴修弁護士です。
そもそもこの秘密保護法について、国会で上程されてから42日しか議論をしていないことが驚きですが、
講演全体を通してのお話は、日本が「戦争できる国」へと着々と変えられていってしまっている
という点につきるかと。
また「疑われないためには疑わしきに近寄らない」予防効果で監視社会を作っていく。
このことだけでも、時の政権の言いなりとなる国民を作っていく気がします。
適正評価制度のところでは、
その調査対象となる人が、本人だけでなく、親や子、兄弟姉妹、配偶者の父母と子など
少なくとも数百万の人に上るのではないか?
照会を受けた公私の団体には回答義務があり、病院や様々なところで、
個人情報保護とも関係するところで非常に問題があるとのこと。
最大の問題は、秘密保護法に続いて検討されている「国家安全保障基本法」について。
ある意味この法案は秘密保護法以上に危険かもしれないとおっしゃっていました。
この国家安全保障基本法が成立すると事実上の改憲になり、
そこに書かれている集団的自衛権の行使をすることができる。
結果、私たちが知らないうちに戦争が起こる可能性もあると。
真珠湾攻撃でも、ベトナム戦争でも国民には知らされないまま開始されていたといいます。
本来、秘密保護法と国家安全保障基本法はセットになっていてもおかしくなく、
国民に分かりにくくするために分けて、かつ秘密保護法から先に法案を通したのだろう
とのお話でした。
過去を見ても秘密にすることで国民にメリットがあったことはごくわずかで、
隠すことによるデメリットの方がはるかに大きいと。
また、第三者機関と言いながら、トップは読売の渡邉恒雄氏。
そもそも秘密保護法推進の立場であるのに、第三者機関として機能するわけがない。
その通りだと思います。
ただ、講演の最後にすでに法が成立した秘密保護法を廃止することは非常に困難であるだろうと。
しかし、手続き上では何の問題もないとおっしゃっていました。
広く、老若男女多くの人にこの法律の危険性を知って頂き、
反対運動の輪を大きく広げていければと思います。